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ストリーミングサーバー: Darwin Streaming Serverのインストール方法  
発行日付: 2004/5/27 印刷用ページ
 

Darwin Streaming Serverのインストール方法

QuickTime Streaming Serverは、ヒント付きのQuickTime(.mov)ファイルやMPEG-4(.mp4)ファイルを、RTP/RTSP(Real-time Transport Protocol/Real-Time Streaming Protocol)プロトコルを使ってインターネット(イントラネット)経由でリアルタイム配信するサーバソフトウェアです。このサーバソフトウェアは、アイスキャスト(Icecast)互換プロトコルを使ってMP3ファイルを配信するのにも利用できます。ストリーム配信はビデオ・オン・デマンド(VoD)方式に加え、ブロードキャスト用ソフトウェアと組み合わせてライブ方式でも行えます。このため、ブロードキャスト用ソフトウェアを使ったライブイベントのWeb中継に最適なだけでなく、付属のPlaylist Broadcasterを使えば、年中無休のビデオまたはラジオ番組を放送したり、長尺のメディアを配信することが可能です。QuickTime Streaming Serverは、視聴者のローカルディスクにメディアファイルがダウンロードされることを望まない場合にも最適の手段となります。これは、リアルタイムでストリーム配信・再生されるデータがクライアント側のローカルディスクに残らないためで、結果的に、視聴者はローカルディスクからメディアを再生することはできなくなります。

QuickTime Streaming ServerがMac OS X Server用にデザインされる一方で、同種のストリーミングサーバソフトウェアがDarwinのオープンソースプロジェクトからも入手可能で、こちらは任意のネットワーク環境に合わせて徹底的にカスタマイズすることができます。QuickTime Streaming Serverと同じコードベースを持つDarwin Streaming Serverには、Linux、Windows、Solarisの各OS用バージョンが用意されています。Darwin Streaming Serverはソースコードも公開されているため、いくつかのファイルを書き換えるだけで、ほとんどのプラットフォームにポーティングすることが可できます。また各プラットフォームに固有のパフォーマンスの違いはありますが、Darwin Streaming Serverの機能はQuickTime Streaming Serverと同等なっています。

OSおよびシステム条件

QuickTime Streaming Server 4は、Mac OS X Server v10.1以降で動作します。

Darwin Streaming Server 4には、Linux(Red Hat 7.1以降)、Solaris 8(SPARC版)、Windows NT Server 4.0またはWindows 2000 Server用の各バージョンが用意されています。Darwin Streaming Serverは、ソースファイルを書き換えることで別のプラットフォームにもポーティング可能です。

アップルが推奨する最小ハードウェア構成は、128MBの実装メモリ(RAM)、空き容量が1GBのハードディスクを搭載するPower Macintosh G3、またはMacintosh Server G3です。トラフィックが重くなるようであれば、実装メモリ512MB以上、空き容量9GB以上のハードディスク、350MHz以上の高速プロセッサ、3基のUltra Wide SCSIハードディスク、ギガビットEthernet(内蔵またはPCIカード)を装備したPower Mac G4、またはMacintosh Server G4をお使いになることをお奨めします。


QuickTime Streaming Server 4、Darwin Streaming Server 4ともに無償で、ライセンス料がストリーム配信ごとにかかるようなことも一切ありません。QuickTime Streaming ServerはMac OS X Server v10.0以降にも付属しています。QuickTime Streaming Server 4には、管理用の GUI ツールが付いています。

MacOS X Server用QuickTime Streaming Server

http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=120145

Darwin Streaming Server は、ソースとバイナリで提供され、バイナリは、Intel x86-based 用のLinux, FreeBSD, そしてSolaris 版が配付されています。

http://developer.apple.com/darwin/

http://developer.apple.com/ja/darwin/

いずれも無料で入手できますが、ダウンロードするためにはユーザーネームとパスワードが必要なので、あらかじめ簡単な登録が必要です。

ストリーム配信を行うためのQuick Time形式の.movファイル作成は、有償のQuickTime Player Proを使いエンコードします。ストリーミング配信用の特殊なQuickTime形式のデータを用意するには、Cleaner5が別途必要となっています。

Darwin Streaming Server 4のインストール方法

Darwin Streaming Server の Linux でのインストールファイル構成は以下のようになっています。

StreamingServer-2.0-4-Linux.tar
DarwinStreamingServer DarwinStreamingServer 本体
Install インストールスクリプト
PlaylistBroadcaster PlaylistBroadcaster 本体
qtpasswd qtpasswd バイナリ
Readme.html 取り扱い説明書
rtspam パフォーマンステスト用ツール
sample.mov テスト用 iMac CM QT movie
streamingrelay.conf ストリーミングリレー設定ファイル
streamingserver.conf サーバー設定ファイル
StreamingServerModules/QTSSAccessModule QTSS アクセスモジュール


インストール手順

上記アドレスからダウンロードしたバイナリファイルを、ルートでDarwinStreamingSrvr4.1.1-Linux.tar.gzを解凍します。その解凍したディレクトリに移動し,root権限で下記のようにInstall.shを動かします。また以前のバージョンがある場合は自動的に消去され、以前の設定は保存されるようにになっています。

#cd DarwinStreamingSrvr4.1-Linux
# ./Install

Installing Darwin Streaming Server
Checking for and Killing currently running Darwin Streaming Server
kill 28451: No such process

Inserting path to perl into scripts..
copying DarwinStreamingServer to /usr/local/sbin/DarwinStreamingServer
copying PlaylistBroadcaster to /usr/local/bin/PlaylistBroadcaster
copying MP3Broadcaster to /usr/local/bin/MP3Broadcaster
copying qtpasswd to /usr/local/bin/qtpasswd
copying streamingserver.xml to /etc/streaming/streamingserver.xml-sample
copying streamingserver.xml to /etc/streaming/streamingserver.xml
copying relayconfig.xml-Sample to /etc/streaming/relayconfig.xml-Sample
copying qtusers to /etc/streaming/qtusers
copying qtgroups to /etc/streaming/qtgroups
copying readme.pdf to /var/streaming/readme.pdf
copying 3rdPartyAcknowledgements.rtf to /var/streaming/3rdPartyAcknowledgements.rtf
copying sample_100kbit.mov into /usr/local/movies/sample_100kbit.mov
copying sample_300kbit.mov into /usr/local/movies/sample_300kbit.mov
copying sample_100kbit.mp4 into /usr/local/movies/sample_100kbit.mp4
copying sample_300kbit.mp4 into /usr/local/movies/sample_300kbit.mp4
copying sample.mp3 into /usr/local/movies/sample.mp3
copying StreamingLoadTool to /usr/local/bin/StreamingLoadTool
copying streamingloadtool.conf to /etc/streaming/streamingloadtool.conf
copying streamingadminserver.pl into /usr/local/sbin/streamingadminserver.pl
removing old version of html from /var/streaming/AdminHtml
copying Admin HTML to /var/streaming/AdminHtml directory

Launching streamingadminserver.pl
Installation Complete

Darwin Streaming Server Setup
DSS Administrator Username cannot contain spaces, or quotes, either single or double, and cannot be more than 255 characters long

Enter DSS Administrator Username : 管理者用のユーザ名を入力します。

DSS Administrator Password cannot contain spaces, or quotes, either single or double, and cannot be more than 80 characters long

Enter DSS Administrator Password: 管理者用パスワードを入力します。

Re-enter DSS Administrator Password: 同パスワードを入力します。

Adding userName *****

Setup Complete!

上記によりRedHatLinuxの適当なディレクトリにファイルが配置されます。

Darwin Streaming Serverを起動するには下記コマンドを入力します。

#DarwinStreamingServer

サーバーが起動します。起動メッセージなどは一切出ません。

動作確認方法と設定

まず、QuickTime4 をインストールした Macintosh または Windows で MoviePlayer を起動します。ファイルメニューから、「URL で開く」を選びます。

rtsp://servermachinename.or.ip/sample.mov と入力し、「OK」ボタンを押します。

接続メッセージが出たあと、サンプルムービーが再生されれば動作確認は終了です。またテスト用のsample_100kbit.movあるいはsample_300kbit.movファイルを指定すると,ビットレートに応じたデモ動画を見ることができます。動画ファイルの置き場は/usr/moviesディレクトリになっています

サーバーの設定には、プログラムstreamingadminserver.plで行います。

http://localhost:1220/にWebブラウザからアクセスします。

上記インストール時に入力した管理者パスワードを入力して管理画面にログインします。

設定内容としては以下のものがあります。

メイン
サーバのステイタス状況が見られます。

接続中のユーザー

サーバへのアクセス状況を確認出来ます。自動更新を5秒から無しまで設定することが出来ます。

リレーの状況
分散させて使うリレーの状況を確認出来ます。
一般設定
フォルダーの設定、接続数の設定、またユーザーの登録、変更等を行います。
ポート設定
ポート80でのストリーミングに関する設定
リレー設定
分散させる場合のIPアドレス等の設定になります。
ログ設定
ログの設定です。
プレイリスト
ファイルをリスト化して再生します。疑似的なライブ配信が行えます。
エラーログ
エラーログ
アクセス履歴
アクセスログ

また同ディレクトリにあるstreamingserver.xmlを直接編集することで細かい設定が可能となります。


Darwin Streaming Serverで使用されるTCPポート

Darwin Streaming Serverはデフォルトで7070、554、8000、8001の各ポートを使用します。それぞれがRealServer、SHOUTcastと重なるため環境によっては変更する必要があります。

* 80: HTTP
* 554: RTSP
* 6970-6971: UDP クライアント用にリザーブされている
* 6972-9999: ダイナミック (announced) UDP ブロードキャスト用に使用される
* 7070: RTSP
* 10,000-20,000: バッファ領域
* 20,000-65,535: スタティック SDP デフォルト範囲(ユーザ定義)

7070、554はrtspプロトコルによるストリーミング配信のため、8000、8001はMP3配信に必要となります。


インターネット接続のバンド幅の算出方法

コンテンツのストリーミングに必要なインターネット接続のバンド幅はどのように算出するには、予想される最大のユーザ接続数と配信するファイルのビットレートを掛け算してください。ファイルの再生ビットレートがさまざまな場合は、最大ビットレートの場合と最小ビットレートの場合をそれぞれ算出して、必要なバンド幅を見積もることができます。

ライブブロードキャストの要件

ライブ音声やライブ映像をストリーミングするためには、 ビデオデッキ、ビデオカメラ、マイクロフォンなど、音声や映像を記録するための機器。次の機器が必要です。 ブロードキャスト用ソフトウェアがインストールされ、ビデオキャプチャカードまたはオーディオキャプチャカードを搭載したコンピュータ。FireWire 接続をサポートしているコンピュータも使用できます。このコンピュータでライブ音声やライブ映像を取り込み、取り込んだ音声や映像をエンコードしてから、ストリーミングサーバにブロードキャストします。

あらかじめ録画・録音したコンテンツのストリーミング方法

あらかじめ録画・録音し、ファイルとして保管されたメディアをストリーミングする場合は、QuickTime Proまたはオーサリングアプリケーションで「ヒント付き」にしなければなりません。ヒントトラックは、ネットワーク用にメディアデータをパッケージする方法を正確にサーバへ伝える機能です。1つまたは複数の保管されたメディアファイルをヒント付きにしたら、それをQuickTime Streaming Serverのメディアディレクトリへコピーします。

QuickTime Streaming Serverを使ってストリームするムービーは、ストリームが可能なメディアトラック全てにヒントトラックが必要となります。全てのメディアタイプがストリームできるわけではありません。QuickTime VRムービーと Flashトラックはストリームできず、ハードディスクまたはLANからローカルに配信する必要があるので、QuickTime VRとFlashトラックはヒントの必要がありません。その他のメディアタイプは全てストリームできます。 ヒントトラックを追加するには下記のようにします。

QuickTime Playerでムービーを開いてください。

ムービーが独立再生方式でない場合、[別名で保存...]を選択し、独立再生方式ムービーとして保存してください。そうしないと、ヒントムービーがオリジナルムービーのメディアトラックを参照するので、そのメディアファイルもサーバ上に置かなければならなくなります。

[ファイル]メニューから[書き出し...]を選択して拡張子が.movになるようにファイル名をつけます。

最も簡単なヒントの方法:

ムービーがすでに圧縮されていてデータレートが設定されている場合、[書き出し...]ポップアップメニューから[ムービーからヒントムービーへ]を選択してください。そして[出力]ポップアップから[デフォルト設定]を選択してください。これで通常は問題無く作動します。[OK]をクリックして完了です。

まだビデオ圧縮やその他のパラメータ設定の必要がある場合は、まず[ムービーからQuickTimeムービーへ]を選択してください。(注:[ムービーからQuickTime ムービーへ]ではMIDIミュージックは削除され、テキストトラックもビデオとしてレンダリングされるので注意してください。MIDIまたはテキストをストリームしたい場合は、これらのタイプのトラックを、ムービーを圧縮した後に追加し、それから[ムービーからヒントムービーへ]を使って書き出してください。)

オーディオだけのムービーに関しては、圧縮とヒントトラックの作成を一度にできます。ストリーミングするムービーの性質と使用する接続の帯域幅に応じて、[出力]ポップアップから適切な設定を選んでください。例えば、QDesign Music圧縮でオーディオムービーを圧縮し、ダイアルアップ接続用にヒントする場合には[ストリーミング 20kbps - ミュージック]を選択してください。

ムービーがビデオを含んでいる場合、[オプション...]をクリックして、[ムービー設定ダイアログ]をご覧ください。[ビデオ]セクションのビデオサイズと圧縮設定、[サウンド]セクションのオーディオ圧縮設定を選択してください。[インターネットストリーミングを準備する]ボックスをチェックし、ポップアップメニューから[ストリーミング]を選んでください。

[ムービー設定ダイアログ]の途中で、ストリーミング圧縮とデータレートを微調整することができます。[設定...]ボタンをクリックして[ヒント書き出し設定ダイアログ]を開いてください。[サーバ用にヒントを最適化]をチェックしてヒントトラックがメディアデータを組み込めるようにしてください。この方法で、サーバはヒントとメディアトラックパケットを一度に読むことが可能になり、サーバでサポートできるビューアの数を増やすことができます。つまり、ファイルひとつ分のコストで、ほぼ2倍に増やすことができます。

[ヒント書き出し設定ダイアログ]ダイアログで[トラックヒンターの設定]をクリックして、それぞれのストリームできるトラック用にデフォルトの圧縮とデータレートを変更してください。一般に、それぞれの圧縮ソフトの機能やネットワークのパラメータに詳しくない場合はこの変更は行わないでください。例えば、もしネットワークの最大パケット許容量がわかっている場合はそのサイズに応じて設定してください。またテキストトラックやミュージックトラックの再生の品質を上げるために、データの繰り返しのパケット数と頻度を増やすこともできます。が、これはデータレートを引き上げることになります。

Webページから直接メディアをストリーミングする方法

メディアをWebページに組み込むと、視聴者は標準的なWebブラウザでそのページのURLを指定するだけでストリーミング配信されるメディアを視聴できます。メディアをWebページに組み込む方法は以下のようにします。

<EMBED>タグを使うと、ブラウザがもともとサポートしているタイプ以外のメディアファイルを、外部のアプリケーションやプラグインを使って扱うことができます。この場合、外部のアプリケーションとはQuickTime Playerのことで、ヘルパーアプリケーションとはQuickTimeプラグインのことです。Windows版Internet Explorer 5.5 SP2のリリースで、Webページが、MacとWindowsのシステム上でNetscapeとInternet Explorerの両方と互換性を保つためには、<EMBED>タグに加えて<OBJECT>タグを使用します。EMBEDアトリビュートのリストは長いので、ここではQuickTimeがサポートしているEMBEDアトリビュートに限定して解説します。

基本事項

<EMBED>タグは<IMG>タグに似ています。どちらもSRC、WIDTH、HEIGHTパラメータを持っています。これらのパラメータは必須で、そのメディアが表示されるブラウザに、SRCアトリビュートで指定されたメディアの幅と高さを教える役目をします。

<EMBED SRC="sample.mov" WIDTH="320" HEIGHT="256">

SRCアトリビュートは表示するメディアファイルを相対パスと絶対パスの両方で指定します。HEIGHTアトリビュートはSRC アトリビュートの垂直サイズを、WIDTHアトリビュートはSRCアトリビュートの水平サイズをピクセル数で表します。

重要事項

コントローラを正しく表示するには、ムービーの高さに16ピクセル足す必要があります。たとえば、240ピクセルの高さのムービーの場合は、HEIGHT="256"に設定します:

<EMBED SRC="sample.mov" WIDTH="320" HEIGHT="256">

音声だけのムービーの場合は、高さを16ピクセルに指定して幅はウェブページの中で見栄えが良いように自由に設定できます。(音声だけのムービーに高さ16ピクセルを指定した場合は、コントローラは最小化されて再生/一時停止のボタンだけになります)

<EMBED SRC="sound.mov" WIDTH="216" HEIGHT="16">

たとえムービーを隠したい場合でも、HEIGHTや WIDTHに2より小さい値をセットしてはいけません。

htmlへの埋込マルチキャストの場合の例

<embed src="sound.mov" width="320" height="250">

htmlへの埋込シングルキャストの場合の例

<embed src="sound.mov" width="320" height="250" qtsrc="rtsp://123.45.67.89/sound">

Playlist Broadcasterの役割

Playlist Broadcasterを利用すると、あらかじめ保管しておいたQuickTimeメディアファイルの再生順序を決めて(またはランダムで)ストリーミングすることで、インターネット経由で仮想的なラジオ番組やテレビ番組を放送することができます。

セキュリティ機能

QuickTime Streaming Server 4では、ストリーミングするメディアファイルのアクセス制御に利用できる認証モジュールを2種類用意されています。アクセス制御されたメディアファイルを視聴するには、クライアント側にQuickTime 4.1以降が必要です。

 
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